2013年11月3日日曜日

神と仏の道 (熊野古道第二回) その3



二日目、勝浦から新宮までの古道は、市街地が多く古道らしい道はわずかです。
この日ちょうど高速開通に合わせて行われた天空マラソンのためか、車も多く宿泊した「浦島」さんも1600人の宿泊客でごった返し!

何事もない夜…のはずが、なぜかうちの女性メンバーの下着がお風呂で盗難にあってしまいました。
お風呂も混雑していたので取り違えたのかと思いきや、どうも若い人を狙って良い下着を狙った模様。落ち込むメンバーの女性2名。

旅館側が丁寧に対応してくださって、わざわざ一緒に下着店まで送迎、費用弁償してくださいました。旅館は悪くないのに本当にありがとうございました。

旅に出るといろんな経験をします。


熊野古道らしい高野坂(こやのざか)周辺
標高300メートルほどの峠を一つ越えます。


高野坂途中の展望台。
前回は、生い茂る木々で、全く景色が見えませんでしたが、今回は整備が行き届いていて、とても綺麗でした。
草も刈り取られ、木も伐採されて明るくなっていました。

1000年以上この道があり、たくさんの人が変わらぬ景色を見たのか。

道を維持するのも大変です。
途中和歌山市役所から派遣された調査員の方がおられて話を聞くと、NPO団体や地元の人が峠の整備をされたそうです。
あまり古道としては歩く人も少なく、もったいないと言われていました。




昨日調子を崩した山梨さんも快調快調!

坂は緩やかなので、皆さん元気に歩いておられました。


紀勢本線の線路が見えたところで特急くろしおが通りました。
こういう旅情を感じる電車が最近どんどん減っているそうです。夜行列車とかも殆ど廃止になっていっています。

狭い日本、目的地に行く時間も楽しめばいいのに。


熊野灘。
この小石浜、メチャクチャしんどいんです。
たったの1200メートルに一時間近くかかります。

足が小石にとられて時速1.5キロぐらいでしか歩けません。


小石浜を抜けて、ふうっと一息。
皆さんには、ここが難所だと伝えていましたが、「こんなしんどいと思わなかった~」

さあここからは市街地ばかり、速玉大社に向かう途中でめはり寿司を食べて参拝へ。


三連休の中日で速玉大社も大賑わいでした。
あんまり装束姿を見たことないのか、珍しがられながらお勤めしました。

たまーに「写真撮らせてください」という方がいますが、ほとんど隠し撮りのように撮ったり、怪しい集団のような目を向ける人もいます。
私にすれば、信仰なく神社仏閣をお参りする人の方が変だと思うけど。

この日も、「○○ツアー」と書かれた大きなバスの集団が参拝?していました。
バスから降りたのは殆ど女性。拝殿に向かわず、境内の大きなナギの木にむかっていきます。
どうも、パワースポットを巡っている集団のようですが、なんと誰一人参拝せずに木だけを見て帰ってきました。
数百年前から変わらないスポットにおもむき、前世の悪因を浄化するんですと!

因縁は受け入れて次に持ち越さないようにするのが一番で、過去にした罪を自分で消すことは難しい。浄化をのぞむなら善行をして善因を増やせばいいのに。

日本の戦争後の外交を見てもわかる通り、相手側の許しがなければこちらが終わったと言っても終わらない。

良いことを続けて、世界中の人が
「日本も頑張ってきたじゃないか?いつまで過去のことを言って責めているの?」
という世論が完成したときに、やっと悪因を凌駕した善果を得ることができる。

不景気が長く続き、安易な国粋に走る若者もいますが、積み上げた善行は、各国の意識調査を見ても明らかになりつつあります。

おもわず社会派なことを書いてしまいましたが、出来上がった因縁を断つなんて過去に戻ることができない限りできません。まして善因をまかず、善果だけを求めてパワースポットをめぐって何になるのか。

「何故?」そこがパワースポットなのか、神がおわしますから、仏がおわしますから、神仏をしたって人の氣が集まっているから!


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2013年11月2日土曜日

神と仏の道 (熊野古道第二回)その2



前回も入った木のうろの中に作られた胎内巡り。
神道護摩木も奉納できます。

中は意外に広く、古木の生命力とアイデアに驚かされます。


青岸渡寺。
西国参りの方もおられて、御線香の煙がもうもうと立ち上っていました。

観音寺で最後に西国参りしたのはもう十年以上前。
またやってよーという声もあるにはあるのですが…8年前に頓挫している坂東を残しているもので…

本堂に入ると5~6人のお坊さんが直立不動でお出迎え。
お参りの方にようこそお参りくださいました!

前はしてなかったように思いますが、たまたまだったのかな。
本堂内でお勤めさせていただいたあと、醍醐派の方ですか?と尋ねてくださいました。
「高野派ですが、ご縁があって修験もさせていただいております」

宍粟市から来たことを告げると、那智大社に宍粟市から来た神職の方が居られることを教えていただきました。
世の中せまいなあ。今度訪ねてみよう。


青岸渡寺をお参りして、五重塔の横を抜け那智の滝まで今度は下る下る。
下りの石段はとても石が大きく、ひざの痛い人たちが
「下りはきついなあ」

ゆっくりゆっくり下りました。


那智の石段は、晴れていてもしっとりとした苔でとても滑ります。

下りなので息が上がったりはしませんが、私も昔の古傷の膝がシクシク痛みます。


絶景かな、絶景かな。
まだまだ、2年前の水害の傷跡激しい那智の滝ですが、かなり復旧しておりました。

気持ちよくほら貝をたて、心経奉納。
神気を頂くことができました。

その3へつづく


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神と仏の道 (熊野古道 第二回目)



出発前に葬儀三連続で、開催が危ぶまれた熊野古道第二回目。
アチコチに迷惑もかけましたが、ご理解を得ることができて感謝申し上げます。

ハードなスケジュールを乗り越えて、どうにか出発することができました。
急激に寒さを増した今年。

本当に皆さん、お体ご自愛ください。

さてさて、遠いなあ那智勝浦。
村を出発して8時間近く。バスの椅子の形に体が変形しそうな道中、神仏習合の話や庭田神社のお話で、ずーっとしゃべりっぱなし。
うるさいガイド兼先達のわたし。

熊野古道は、神と仏を結ぶ道。
うちのお寺が、庭田神社と分離されたのは恐らく寛文十一年。
神仏分離論者であった姫路城の池田輝政公によってなされました。

神仏分離は明治からと思われがちですが、江戸時代の朱子学、国学者たちの勢いが増していたころにも、各地で分離が行われています。 

前々から庭田神社を中心にして、染河内が日本酒発祥の地ということをもっともっと発信しましょう!と法事や村のプロジェクトでも発言していますが、最近姫路や山崎の酒蔵が麹菌を採取に来てくれたり、静かに盛り上がってきて嬉しいことです。





今回の参加者は20名
何人か参加できない方もありましたが、2名の新しいメンバーも増えました。
檀家外からの参加も増えています。

バスの中で前回参加後、数か月で突然亡くなられた上長さんに祈りを捧げました。
いつも明るく笑っていらした上長さん。
一緒に成満したかったです。



今回とにかく階段階段。
歩いた時間は往復で2時間程度ですが、かなり皆さんしんどそう。

道中で気分が悪くなった山梨さんも冷汗をかきかき那智大社まで坂を上り切ることができました。


那智大社に到着し、各人めいめいに拝んだ後、拝殿前で整列して法螺貝をたて般若心経をお唱えさせていただきました。
七五三のお参りの子供が珍しそうにのぞいていました。

信仰を受けている神社は生き生きとした神さまの伊吹を感じることができます。
祈りのエネルギーは微力なれど、たくさんの祈りが集まればチカラを発揮してくださいます。

その2につづく

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2013年10月30日水曜日

岡山有志雪彦山登山練行 その3



いよいよ下り。
下山道を少し歩くとイキナリの鎖場!

「え~マジで?ホンマにここ降りるの?」

毎回ここに初めて来た人が言うセリフ.。



急な崖を鎖を頼りに降りていきます。

今回のメンバー、こういった経験の無い人がほとんどで、かなり怖そう。
下から足場を指定しながら、順番に降りていただきました。


鎖とロープで一気に100メートル以上降ります。

本当に慣れていない人が多かったため、かなりの時間がかかりましたが、とりあえず一番危険なところを誰もケガなく通り過ぎました。





写真だと角度がわかりにくいですが60度以上はあります。

この辺まで降りてくるとようやく、細かく指示を出さなくても降りることができるようになりました。



虹の滝。

ひらひらと落ち葉が舞い降りて、とても綺麗でした。




下山道もここまで来るとかなりだららかですが、注意しないと道を見失います。

下山道のペンキが見えにくくなっていて、うっかりすると迷いそう。
こんどペンキ持って行って書き直そう。


下山して、ふもとの真楽寺さんへ参拝。
所要時間は6時間と、かなり下山で、てまどいましたが、ケガがなかったことが一番!

雪彦山は三彦山の一つですが、信仰で登る方は殆どなく、残念に思っています。
たくさんの人にぜひ登っていただきたい。

本当に良い山です。
そして、登られたら頂上の祠に少しでも手を合わせてください。
山は征服するものではなく、登らせていただくもの。
仏さんや神さまとまで言いませんので、山に少しだけ感謝をしてくれるかたが増えれば、いつか復興できるかもしれません。

今回ご一緒出来た皆様、お疲れ様でした。
またよろしければ、誰かを連れて雪彦山までお越しください。先達が必要なら先達させていただきます。


岡山有志雪彦山登山練行 その2



雪彦山はとても良い山です。
登山道と下山道で植生が違い、岩を下る、登る、景色とルートのバラエティに退屈することがありません。


出雲岩まで上がってきました。

ロッククライミングの練習場として、たくさんのハーケンが打ち込まれて、こんなオーバーハングどうやって登るんだろうと思います。

一度はロッククライミングで登ってみたいものですが、わたくしまたまた体重が絶賛増加中!
そろそろ落とさないと。

出雲岩の地面に落ちている大きな岩々には、よく見るとハーケンが刺さったものがたくさんあります。つまり上から落ちてきたもの。
あまり岩の近くで休んでいると剥落する恐れがあります。


がんばって~もう少し!



登りはじめから2時間と少し。意外と速いペースで、頂上が見えてきました。




天気は最高!
でも秋になってまたPM2.5の話題を聞くようになって、あまり遠くまで見渡せません。
花粉の季節でもないのに白くかすんでいます。

でも、ご縁で見せていただく景色。初めての方も自分の足で獲得した絶景を喜んでくださいました。


山頂のほこらでお勤めをさせていただき、昼食。
30分ほど山頂で過ごしてから下山ルートへ。

その3につづく


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岡山有志雪彦山登山練行  その1



ご縁がありまして、岡山のお坊さん6名+地元僧侶3名で雪彦山。
先達をさせていただきました。

今年はたくさん霊山に登ることができて、本当に嬉しい。

また、山に目覚めるお寺さんが増えるのも嬉しい。

あさ9時、岡山からはるばる来て下さった、皆さん。
山登り自体が初めてという方も多く、少し不安もありましたが出発進行!


雪彦山。
最初の30分がとてもしんどい。
直登に近い急な斜面をゆっくり目で上っていきます。

皆さん結構息づかいが荒くなっていきます。



最初は元気いっぱいだった一行ですが、口数も少なくなってきました。

遅れ気味の方も居られましたが、とりあえず一つ目の尾根まで、ほとんど休まず上がりました。
あまり休まず上がる方が、体も段々慣れていきます。


初めてが雪彦山って少しハードかもしれません。
雪彦山は標高は低いですが、勾配がきつくて都会育ちだと、ロープや鎖場でかなり手間取ります。



一息ついて、目の前の岩のてっぺんまで登ることを告げると、
「もう降りようかなあ」という方も。

「ここまでが一番きついので、もう少し頑張りましょう!」

紅葉は少し早かったですが、天気も良くて空がとても蒼く少しテンションが回復した一行
再度頂上を目指します。

その2につづく
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2013年10月17日木曜日

おたがいが嬉しい (観音塾2013 芋ほり )



毎年恒例になった、芋ほり。
台風26号の風が朝からゴーゴー。雨も昼まで小雨がパラパラ。

子供たちが帰ってくるまでに、いつもお世話になる中尾卓己さんと、小雨の中芋のツルを切ったり、掘りやすいようにあらかじめ芋の周囲をシャベルで掘り起しておく作業をしました。

80越えても元気な卓己さんですが、足を引きずっておられます。
先日、野焼で火傷されてから医者に行ってないのだそう。「火傷も放っておくと化膿したりして大変だから医者に行ってください」というと「薬局で薬買ってつけてるから大丈夫。」
もうケガされてから二週間くらいたつんですが…

ともあれ、足が痛いはずなのに、ガンガンシャベルで土を起していかれます。
「ここまでしてもらわなくても、今回は小学2~3年なんで、自分たちでちゃんと掘ると思いますよ」と言うと、

「こうやっておかないと、ぐっと引いてもツルが切れる。やっぱりツルといっしょにゴロゴロ芋が出てきたほうが子供たちも楽しいと思う」

ああ、なんていう思いやり。




3時に学校が終わって、子供たちがやってきました。

土もよく乾いて、そんなに汚さなくて済みそう。

そーれー
プチプチと細い根が切れる快感と、ゴボッと土から出てくる立派なお芋!
感触の面白さと、収穫の喜び。

そうか、シャベルで掘って出てきてもこの快感は得られないわなー



サツマイモと子供。
両方とも村の実り。

台風一過の秋晴れに良く似合う


子供らと一緒なら、足が全然痛くない!と卓己さん。

今は夫婦二人暮らしだし、お孫さんも大きくなってしまっているので、子供の喜ぶ顔が嬉しいと言ってくださいます。


自分たちの掘った芋を溝で洗って、「見て~こんな綺麗なイイもが隠れとった!!!」

「なあなあ、いつ焼き芋してくれるん?今日?」

「いやいや、少し干した方が甘みが増して美味しいから、今月の終わりぐらいかなあ」

「え~はよ食べたいわ~」


卓己さんの軽トラに乗せて、お寺まで持って帰りました。
収穫したお芋。100キロくらいありました。

お寺で、みんな並んで「テツのおっちゃん 芋を掘らせてくれてありがとう!」

「あんたらが掘ってくれたり食べてくれたら、ホントに嬉しい。よう掘ってくれたなあ」
と卓己さん。

お互いが喜んで、お互いが嬉しくて。
ああ、良い一日だった。本当にありがとうございました。

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2013年10月12日土曜日

棚田のあかり  石垣まつり前夜祭!



10月12日 宍粟市一宮町東河内山田地区にて、今年初めての試みであります、「棚田のあかり」が点灯されました。

毎年催され今年で19回目を数える「やまだの里 石垣まつり」の前夜祭として、棚田のあぜにロウソクを並べてライトアップ!

その数1000個!+かがり火。

準備その他本当に大変だったと思います。
夜六時からということで、写真を撮りにいかなくっちゃ!

風邪をひいている三人の子供をつれて、行ってみると…あれ?暗いよ?
山田地区の農道に滑走路のようにロウソクが並んでいますが、上に行こうとすると車両通行止め。消防団の若者に止められて、車を空き地に駐車。

寒い寒いと言う子供らを連れて歩いて行くと……うぉー凄い!!!

石垣まつりの会場になる みはらし広場下の棚田に、並んだ1000個のロウソクたち。



子供連れてくるんじゃなかった。

撮影スポットを探しているのに「父ちゃん~オシッコ~」結構人が歩いているので、そこら辺で、勝手にしてくれとも言えず…

それでも根性でアチラコチラ。


何人か三脚とカメラを持った人に出会いました。
良い写真が撮れて、棚田のあかりを紹介してくださったら嬉しいことです。

後で聞くと5時くらいに着けた明かりが、6時過ぎまで風で消えまくったそうで、私が行った時間はちょうど安定していたころだったようです。


何度か長時間露光を試しましたが、結構車のライトが上がってきて、ボツ!

帰って確認すると、まともに撮れたの一枚だけ。

失敗したなあ、もっと良い場所あったはずだけど、


前夜祭として、歌手のライブなんかもあったのですが、子供らが鼻水たらして寒い~というので、しぶしぶ撤退。

宍粟チャンネルも取材に来てくれていました。

どんどん有名になって、たくさんの人が来てくれると良いなあ。
山田地区のみなさん、本当にお疲れ様。ほっこりする良い景色でした。
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